MaskMode,MaskText プロパティ

関連項目
対象

構文

object. MaskMode [= number]
object. MaskText [= string]

MaskMode プロパティの構文の項目は次のとおりです。

指定項目内容
object
「対象」一覧内のいずれかのオブジェクトを指すオブジェクト式です。
number
MaskTextプロパティの評価方法を設定します。設定する値については、次の「設定値」を参照してください。

MaskText プロパティの構文の項目は次のとおりです。

指定項目内容
object
「対象」一覧内のいずれかのオブジェクトを指すオブジェクト式です。
string
MaskModeプロパティとあわせて評価される文字列を設定します。

設定値

number の設定値は次のとおりです。

MaskMode

定数設定値内容
fdmm_なし
0
なし(既定値)
fdmm_ジャンプ
1
ジャンプ
fdmm_イネーブル
2
イネーブル
fdmm_ディセーブル
3
ディセーブル

データ型

MaskMode
: 整数型
MaskText : 文字列型

解説

MaskMode
MaskText
プロパティの評価方法を設定します。『0-なし』の場合には、MaskTextプロパティは無視されます。
『1-ジャンプ』の場合には、MaskTextプロパティが変更されるたびに、リストの中でMaskText プロパティに一致する最初の項目にListIndexプロパティが設定されます。ただし、MaskText プロパティ変更以後に追加された項目にジャンプすることはありません。
『2-イネーブル』の場合には、MaskTextプロパティに一致しない項目がマスク(ディセーブル)されます。『3-ディセーブル』の場合には『2-イネーブル』の場合と逆になります。このマスク状態はItemMaskedメソッドで取得できます。ここでいう「MaskTextプロパティに一致する」とは、MaskTextプロパティの設定値(文字列)が、その文字数分、各項目のテキスト(ItemTextメソッド)の先頭部分と一致するということです。この「一致」の評価方法についてはIgnore系プロパティも参照してください。

MaskText
MaskModeプロパティとあわせて評価される文字列を設定します。ワイルドカードとして、半角・全角のクェスチョンマークが使用できます。半角の「?」1文字は任意の半角文字1文字と、全角の「?」1文字は任意の全角文字1文字と一致するものとみなされます。ただし、IgnoreCharSetプロパティの設定値によっては注意が必要です。半角の濁点・半濁点は1文字として扱われますが、全角には独立した濁点・半濁点が存在しないためです。たとえば、IgnoreCharSetプロパティがFALSE の場合、半角の「ガン」は3文字扱いとなり、「??ン」とは一致しますが、「?ン」とは一致しません。ところが、全角の「ガン」は2文字ですから、半角とは逆に「??ン」とは一致せず、「?ン」と一致することになります。したがってIgnoreCharSet プロパティがTRUE の場合には、「ガン」と一致するのは「?ン」ということになります。このような理由から、リストのテキスト(ItemTextメソッド)に半角の濁点・半濁点が含まれている可能性があり、このプロパティの設定値としてもワイルドカードを使用したい場合には、IgnoreCharSet プロパティをTRUE にしておくことをお奨めします。また、このプロパティは評価される状態(MaskModeプロパティが『0-なし』以外)では、変更があるたびに全リストを走査します。したがって、特定の文字列を検索したい場合には、MaskModeプロパティが『0-なし』の状態で、このプロパティを設定し、その後MaskModeプロパティを『0-なし』以外に設定することをお奨めします。