ItemsTable プロパティ

関連項目
対象

構文

object. ItemsTable [= string]

ItemsTable プロパティの構文の項目は次のとおりです。

指定項目内容
object
「対象」一覧内のいずれかのオブジェクトを指すオブジェクト式です。
string
ツールバーに追加するボタンやメニューの情報を文字列で設定します。設定する値については、次の「設定値」を参照してください。

データ型

文字列型

解説

ツールバーに追加するボタンやメニューの情報を文字列で設定します。プロパティページでのみ編集が可能です。実行時に設定することも可能ですが、その場合プロパティページで編集した内容をそのまま設定してください。

書式解説

追加情報は全てテキストで記述します。他のエディタで作成したテキストファイルを読み込ませて反映させることも可能です。ただし、これらの編集はプロパティページでのみ可能です。

<<< ツールバーへの項目の追加 >>>

1行内(先頭から改行コードまで)に、1つの追加項目の内容を記述します。ツールバーに追加できる項目は次の3つに分けることができます。・ボタン・プレースホルダ(空白域)・セパレータ

●ボタンの追加

ボタンには、標準のボタン・チェックボタン(ON/OFF状態の切り替え)・オプションボタン(複数ボタン内で単一選択)・ドロップダウンボタンの4種類が用意されています。追加時には、それらのボタンを示すタイプ、ボタンを識別するためのID、イメージのインデックス、ボタン内のラベル、ツールチップに表示するテキストの順で記述します。書式は次のとおりです。

ButtonType,ButtonID[,ImageIndex][,Label][,HintText]

ButtonType(必須)

次のいずれかのボタンを指定します。

ボタンタイプ
内容
TB_BUTTON
標準ボタン
TB_CHECK
チェックボタン(ON/OFF切り替えのボタン)
TB_OPTION
複数ボタン内で単一選択を実現するためのボタン
TB_DROPDOWN
ドロップダウンのボタン(メニューをプルダウンさせるボタンです)
TB_HOLDER
プレースホルダ(スペース)

ButtonID(必須)

ボタンを識別するためのIDを指定します。ツールバーに追加するボタンおよびメニューの全体でユニークな値を指定してください。この値が重複していた場合にはエラーになります。

ImageIndex

ImageListプロパティおよびHotImageListプロパティに指定する、ImageListコントロールに追加したイメージのインデックスを指定します。0以上の値を指定してください。この値は省略が可能です。省略した場合イメージは表示されません。

Label

ボタン内に表示する文字列を指定します。

HintText

ボタン上にマウスカーソルが一時的(0.5秒以上)に停滞した時に表示されるツールチップ内のテキストを指定します。

例1)

次の例は、ツールバー内に標準ボタン、チェックボタン、標準ボタン、ドロップダウンボタンの順で4つのボタンを追加します。

"..."以降は解説ですので実際には記述しないでください。

TB_BUTTON,1001 ...内部に何も表示しないボタンを追加します。

TB_CHECK,1002,1 ...内部にイメージのみを表示するチェックボタンを追加します。

TB_BUTTON,1003,2,ラベル...ボタン内にイメージと"ラベル"の文字列を表示するボタンを追加します。

TB_DROPDOWN,1004,3,,Hint ...ラベルを持たないドロップダウンボタンを追加します。マウスがボタン上にとどまると"Hint"のヒントテキストを表示します。

●プレースホルダの追加

ツールバー上に指定した幅の領域(空白)を空けます。領域を開けることにより、その位置に他のコントロール(例えばComboBoxなど)を配置することも可能です。追加方法は、プレースホルダを示すタイプの後に、幅を指定します。書式は次のとおりです。

TB_HOLDER,Width

TB_HOLDER(必須)

これはボタンのタイプ同様、プレースホルダであることを示すものですので、そのまま記述してください。

Width(必須)

プレースホルダの幅をピクセル単位で指定します。

例2)

次の例は、ツールバー内に1番目と2番目のボタンの間に、ほぼ100ピクセルの空白を空けます。

TB_BUTTON,1,1
TB_HOLDER,100
TB_BUTTON,2,2

●セパレータの追加

ボタンとボタンの間にスペースをあける場合には、書式テキスト内に空白行をあけます。

例3)

次の例は2番目と3番目のボタンの間にセパレータ(スペース)が入ります。

TB_BUTTON,1,1
TB_BUTTON,2,2
TB_BUTTON,3,3
TB_BUTTON,4,4

<<< メニューの追加 >>>

ドロップダウンボタンの場合、押された時にメニューを表示させることが可能です。

●メニュー項目の追加

階層("-")、ラベル、IDの順で指定します。全て省略不可です。各内容はカンマ(",")で区切ります。書式は次の通りです。

-[-...],Label,MenuID 

-[-...](必須)

メニューの階層を"-"の数で指定します。最大5階層(例:-----Menu1)まで指定できます。

Label(必須)メニュー内に表示するラベルを指定します。

ID(必須)メニューを識別するIDを指定します。

ツールバーに追加するボタンおよびメニューの全体でユニークな値を指定してください。この値が重複していた場合にはエラーとなります。

例4)

ドロップダウンの直下のメニューは次のように指定します。

TB_DROPDOWN,1000,1
-項目1,1001
-項目2,1002
メニュー下のサブメニューは次のように指定します。

TB_DROPDOWN,10,1
-項目1,20
--サブメニュー1,30
--サブメニュー2,40
---サブメニュー2_1,50
---サブメニュー2_2,60
----サブメニュー2_2_1,70
--サブメニュー3,80
-項目2,90

●セパレータの追加

ツールバーへのセパレータの追加同様、項目内容は何も指定しませんが、どの階層のメニューへ追加するか分かるように階層("-")だけは指定します。

例5)

TB_DROPDOWN,10,1
-項目1,20
--サブメニュー1,30
-- ←セパレータ
--サブメニュー2,40
-- ←セパレータ
--項目2,90

その他注意事項

ツールバーへオプションボタン(単一選択)のボタンを追加する場合、そのボタン群の前後には必ずセパレータを入れてください。

例6)

次の例では、2〜5番目までのボタンがグループ化され、その4つのボタン内で単一選択として動作します。

TB_BUTTON,1,1
←セパレータをいれる
TB_OPTION,2,2
TB_OPTION,3,3
TB_OPTION,4,4
TB_OPTION,5,5
←セパレータをいれる
TB_CHECK,6,6

メニューのネストは5階層までです。次のように、それ以上の指定がされた場合にはエラーとなります。

------SUBMENU1,1000

次のような階層がとんでいるような指定もエラーとなります。

例7)

--SUBMENU1,1000
--SUBMENU2,2000
----SUBMENU2-1,2001 ←正しくは"---SUBMENU2-1,2001"となります。

<<< サンプル >>>

Sample1)

ツールバー内にボタン3個、オプションボタン3個、チェックボタン2個を追加します。

TB_BUTTON,1,1
TB_BUTTON,2,2
TB_BUTTON,3,3

TB_OPTION,4,4
TB_OPTION,5,5
TB_OPTION,6,6

TB_CHECK,7,7
TB_CHECK,8,8

Sample2)

ツールバー内にドロップダウンボタン3個を追加し、それぞれが2つずつのメニュー項目を持ちます。

TB_DROPDOWN,10,1
-メニュー1,11
-メニュー2,12
TB_DROPDOWN,20,2
-メニュー1,21
-メニュー2,22
TB_DROPDOWN,30,3
-メニュー1,31
-メニュー2,32