Holydays,SpecialDays プロパティ

関連項目
対象

構文

object. Holydays [= string]
object. SpecialDays [= string]

Holydays(祝日), SpecialDays(特別日) プロパティの構文の指定項目は次のとおりです。

指定項目内容
object
「対象」一覧内のいずれかのオブジェクトを指すオブジェクト式です。
string
祝日及び特別日を文字列で設定します。設定する値については、次の「設定値」を参照してください。

既定値

Holydays :

バージョン4.0.0.4までの既定値
1/1;1/15;2/11;4/29;5/3;5/4;5/5;7/20;9/15;10/10;11/3;11/23;12/23
バージョン4.0.0.5以降の既定値
1/1;[-1999]/1/15;[2000-]/1/(MON)2;[1967-]/2/11;4/29;5/3;[1986-]/5/4;[1967-]/5/5;[1996-]/7/20;9/15;[1966-1999]/10/10;[2000-]/10/(MON)2;11/3;11/23;[1989-]/12/23;1989/2/17;1989/6/1;1993/4/30;

SpecialDays : なし

データ型

文字列型

解説

Holydays(祝日)
祝日を文字列"YYYY/MM/DD"の形式及び曜日単位で設定します。複数の設定が可能で文字列ごとの区切りには;(半角セミコロン)を使用します。
<振替休日について>
Holydays プロパティに指定した日にちと日曜日が重なった場合には、翌日の月曜日が振替休日となります。ただし、振替休日は、1973/4/12より施行された法律であるため、それ以降の日付に対してのみ振替表示を行います。

SpecialDays(特別日)
色を設定したい日付または曜日を設定します。このプロパティには、設定したい色とその日付または曜日を、所定の書式の文字列で設定します。

*特別日及び祝日の書式解説

特別日は、日付または曜日単位で設定します。
祝日は、日付または曜日単位で設定します。 バージョン4.0.0.5以降では、祝日の適用年範囲を設定する事ができます。
また、セミコロン(;)で区切ることにより複数の特別日/祝日を設定することができます。

<<< 日付による指定 >>>

特別日
の設定では、単日(1日のみの)指定と範囲指定とが可能で、どちらの場合も指定された日付または範囲が設定された色で表示されます。
祝日単日(1日のみの)指定が可能です。バージョン4.0.0.5以降では、祝日の適用年範囲を設定する事ができます。

・書式(特別日)
YYYY/MM/DD [-YYYY/MM/DD] [<,>,<<,>>] C
・書式(祝日)
YYYY/MM/DD (単年指定 , YYYY省略時は毎年)
[YYYY-YYYY]/MM/DD (範囲指定:開始年 - 終了年に適用)
[YYYY-]/MM/DD (範囲指定:開始年以降に適用)
[-YYYY]/MM/DD (範囲指定:終了年以前に適用)

日付の指定は、YYYY/MM/DDで行います。 

項目意味
YYYY
年を設定します。90〜99を設定した場合は 1990〜1999年、0〜89を設定した場合は2000〜2089年とみなされます。設定省略時は毎年とみなされます。
MM
月を設定します。設定省略時は毎月とみなされます。ただし、祝日の設定では省略できません。
DD
日を設定します。各月末日以降の値は無視されます。設定の省略はできません。
<
>
<<
>>
特別日の振り替えの設定をします。ただし、振り替えは単日指定場合にのみ有効です。範囲指定している時に指定した場合にはエラーとなります。
<   日曜と重なった場合に土曜に振り替えます。
>   日曜と重なった場合に月曜に振り替えます。
<<  土日に重なった場合に金曜に振り替えます。
>>  土日に重なった場合に月曜に振り替えます。
C
特別日の色を設定します。指定できる色は、黒・白・赤・青・緑・黄・紫・水色の8色で、各色に対応する文字で設定します。設定の省略はできません。

色と文字の対応は次のとおりです。

文字文字
K
黒色
G
緑色
W
白色
Y
黄色
R
赤色
M
紫色
B
青色
C
水色

例1)特別日(単日指定)の例

次に単日指定の記述例とその処理結果を示します。

記述例処理結果
94/8/15C
1994年8月15日が水色で表示されます。
01/3/3B
2001年3月3日が青色で表示されます。
6/15G;/8/30G
毎年6月15日、8月30日が緑色で表示されます。
15M;/18M;//20M
毎月15日、18日、20日が紫色で表示されます。
94//15Y
1994年の毎月15日が黄色で表示されます。
25>G
毎月25日が緑色で表示されます。ただし、25日が日曜であれば月曜の日付が緑色で表示されます。
25<<G
毎月25日が緑色で表示されます。ただし、25日が土曜か日曜であれば金曜の日付が緑色で表示されます。
94/15W
日付文字列中'/'が1ヶしかない場合、月日とみなされます。この例の場合、月が94とみなされるため、このような設定はできません。(エラー)
94/8/15
色の設定は省略できません。(エラー)
//
日の設定は省略できません。(エラー)

●範囲指定(特別日)

日付による範囲指定は、YYYY/MM/DD-YYYY/MM/DDC のように開始日と終了日を−(ハイフン)で繋いで記述します。範囲終了日は、開始日翌日以降でなければなりません。色は終了日直後に設定します。開始日の年月省略時の処理は上記単日指定と同様ですが、終了日の年月省略時の処理は多少異なります。終了日の年または月を省略した場合には、開始日の年または月の値をそのまま継承します。例えば、94/8/15-20では、1994年8月15日〜1994年8月20日とみなされます。

例2)特別日(範囲指定)の例

次に日付による範囲指定の記述例とその処理結果を示します。

記述例処理結果
94/8/15-20G
1994年8月15日〜1994年8月20日が緑色で表示されます。
94/8/15-9/20B
1994年8月15日〜1994年9月20日が青色で表示されます。
94/12/15-95/1/20Y
1994年12月15日〜1995年1月20日が黄色で表示されます。
8/15-20R
毎年8月15日〜8月20日が赤色で表示されます。
15-20M
毎月15日〜20日が紫色で表示されます。
94//15-20M
1994年の毎月15日〜20日が紫色で表示されます。
8/15-8/10G
開始日以前の終了日は設定できません。
8/15-94/8/20R
94//15-95//20B
開始日の年または月の省略時に、終了日の年は設定できません。(エラー)
20-4/25G
開始日の月省略時に、終了日の月は設定できません。(エラー)

●年範囲指定(祝日)

日付による年範囲指定は、[YYYY-YYYY] のように[]で囲み開始年と終了年を−(ハイフン)で繋いで記述します。範囲終了年は、開始年以降でなければなりません。開始年の省略時の処理は終了年以前の年が全て適用されます。また、終了年の省略時は開始年以降の年が全て適用されます。また、単年指定は、YYYYで行います。

例3)祝日(単日・範囲指定)の例

次に単日指定と日付による年範囲の記述例とその処理結果を示します。

記述例処理結果
1/1
毎年1月1日が休日表示されます。
1999/9/23
1999年9月23日が休日表示されます。
[1998-2001]/9/23
1998年から2001年の9月23日が休日表示されます。
[-1999]/1/15
1999年以前の1月15日が休日表示されます。
[1996-]/7/20
1996年以降の7月20日が休日表示されます。

<<< 曜日による指定 >>>

特定日の設定では、(最大5日の)単日指定と範囲指定とが可能で、どちらの場合も指定された日付または範囲が設定された色で表示されます。
祝日の設定では、単日指定と年範囲指定が可能です。バージョン4.0.0.5以降では、祝日の適用年範囲を設定する事ができます。

・書式 (特別日)
YYYY/MM/(WWW)#####[-YYYY/MM/DD]C

・書式 (祝日)
YYYY/MM/(WWW)# (単年指定 , YYYY省略時は毎年)
[YYYY-YYYY]/MM/(WWW)# (範囲指定:開始年 - 終了年に適用)
[YYYY-]/MM/(WWW)# (範囲指定:開始年以降に適用)
[-YYYY]/MM/(WWW)# (範囲指定:終了年以前に適用)

YYYY、MM、DD、Cは、上記の日付による指定と同様です。

項目意味
(WWW)
曜日を設定します。日曜日〜土曜日の曜日と対応する文字列を設定します。設定の省略はできません。
曜日文字列 意味
(SUN)    日曜日
(MON)    月曜日
(TUE)    火曜日
(WED)    水曜日
(THU)    木曜日
(FRI)    金曜日
(SAT)    土曜日
##### / #
週を設定します。1ヶ月は、多くとも第5週までしかありませんから、1から5の数値を設定します。特別日の設定では、複数設定が可能で、たとえば第1週、第2週、第3週の水曜日を設定したい場合"(Wed)123"とします。設定省略時は毎週とみなされます。

例4)特別日(曜日指定)の例

次に単日指定の記述例とその処理結果を示します。

記述例処理結果
94/8/(Wed)1Y
1994年8月の第1水曜日が黄色で表示されます。
94/8/(Mon)123B
1994年8月の第1、第2、第3水曜日が青色で表示されます。
8/(Sat)B
毎年8月の土曜日が青色で表示されます。
94//(Fri)R
1994年の毎週金曜日が赤色で表示されます。
(Sat)2B
毎月第2土曜日が青色で表示されます。

●範囲指定(特別日)

曜日による範囲指定も、YYYY/MM/(WWW)#####-YYYY/MM/DDCのように開始日と終了日を−(ハイフン)で繋いで記述します。範囲終了日は、開始日翌日以降でなければなりません。色は終了日直後に設定します。 曜日による範囲指定では、終了日の月日の設定は省略できません。

例5)特別日(曜日・範囲指定)の例

次に範囲指定の記述例とその処理結果を示します。

記述例処理結果
94/10/(Wed)-10/15Y
1994年10月1日〜10月15日の水曜日が黄色で表示されます。
10/(Sat)-10/15Y
毎年10月1日〜10月15日の土曜日が黄色で表示されます。

●年範囲指定(祝日)

曜日による年範囲指定も日付の場合と同様に、[YYYY-YYYY] のように開始年と終了年を−(ハイフン)で繋いで記述します。範囲終了年は、開始年以降でなければなりません。開始年の省略時の処理は終了年以前の年が適用されます。また、終了年の省略時は開始年以降の年が適用されます。また、単年指定は、YYYYで行います。

例6)祝日(曜日・範囲指定)の例

次に曜日指定と曜日による年範囲の記述例とその処理結果を示します。

記述例処理結果
[2000-]/1/(MON)2
2000年以降の1月第2月曜日が休日表示されます。
[2000-]/10/(MON)2
2000年以降の10月第2月曜日が休日表示されます。

●隔週の指定(特別日)

曜日による範囲指定では隔週指定も可能で、次のような書式で記述します。

・書式

YYYY/MM/(WWW)X#-YYYY/MM/DDC

曜日指定 (WWW) の後に隔週を示す文字 X と、隔週を開始する週の番号(第何週かを示す値1〜5)を記述します。開始の月の指定、終了日の月日は、設定の省略ができません。

例7)特別日(隔週指定)の例

次に範囲指定の記述例とその処理結果を示します。

記述例処理結果
94/8/(Mon)X3-10/31B
1994年8月の第3月曜日を開始日として、1994年10月31日まで隔週で月曜日を青色表示します。